初診時未検査で再診時に陽性相次ぐ 県、医療機関に注意喚起


県内で新型コロナウイルス感染が確認された患者のうち、最初に受診した医療機関でPCR検査につながらず、日数がたってからの再受診で感染が判明する例が続いているとして、県は5日、医療機関に注意喚起すると明らかにした。県内の検査態勢拡充が進められていることから、少しでも感染が疑われる要素があればすぐ検査するよう促す。
 3日に感染が判明した上田市の60代男性と松本市の20代女性、4日判明の下高井郡山ノ内町の20代男性の例がこれに該当。それぞれ発熱やせきなどの症状が出たため医療機関を受診したが検査はされなかった。後日、症状が改善しないため再受診したり、他の感染者との接触が判明したりして検査を受け、感染が分かったという。最初の受診時に新型コロナに特徴的な味覚異常を訴えていた人もいた。
 県保健・疾病対策課の西垣明子課長は「各医療機関の医師は真摯(しんし)に診察している」とした上で、各事例の医師判断の是非は「申し上げられない」と説明。一方、県内では1日千件以上を検査できる態勢が整ったとして、感染者の早期発見と早期対応のため積極的に検査してもらう―との方針を強調した。
 また県は5日、経営者と従業員、客の計3人が感染した小諸市加増の理容店「ヘアサロンマスターキー」について、従業員と客の計193人のうち192人の陰性が確認されたと明らかにした。残る1人も検査を進めている。

(8月6日)

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