長期入院の子どもの学習支援は 岡山のNPO、シンポで事例紹介


新型コロナウイルスの影響で面会できない長期入院の子どもたちに対し、オンラインでの学習支援を進めようと、認定NPO法人ポケットサポート(岡山市北区奥田本町)は2日、小児科医や香川県の団体と共にシンポジウムを開き、動画投稿サイト・ユーチューブで生配信した。 ポケットサポートは岡山県内の医療機関の小児科病棟を訪問し、学習会や交流イベントを開いているが、2月下旬以降、病棟に立ち入りできず、子どもたちの学習の遅れや孤立が心配されている。 オンライン会議システムで結んだシンポジウムでは、香川県で同様の活動に取り組むNPO未来ISSEY(丸亀市)の吉田ゆかり代表が、ボランティアの大学生らと手作り問題集を作成し、病棟の子どもたちに届ける取り組みを進めていることを報告した。 国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)の小児科医樋口洋介さんはポケットサポートと連携し、7月から試行しているタブレットを使った学習支援を紹介。「他の医療機関の子どもたちとも、オンラインで交流できるようにしたい」と話した。 視聴者は病棟内での通信環境などについて質問。ポケットサポートの三好祐也代表は、工夫してセキュリティー問題を解決したことを説明し、「日頃からの医療機関との関係づくりが大切」と答えていた。

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