熊本県、コロナ検査能力4倍強に 10月にも1日1400件


熊本県は31日、新型コロナウイルスの感染を判定する県内の検査能力について、現在の1日当たり322件から10月ごろまでに4倍強の約1400件に増やす方針を明らかにした。医療機関の検査機器購入への補助が柱で、地域の医師会が新たに県内7カ所で「検査センター」を開設することも公表した。県健康危機管理課によると、県内の検査能力は現在、県と熊本市による行政検査(PCR法)が、熊本大などへの委託分を含めて1日174件。医師の総合的判断で検査できる医療機関の遺伝子検査「LAMP(ランプ)法」が128件で、熊本市医師会が運営するPCRセンター(20件)もある。今後、行政検査の能力を約500件に引き上げ、主にLAMP法で検査を実施する医療機関についても機器購入を補助し、約800件態勢に拡充する。地域の医師会が運営する「検査センター」は熊本市で開設済み。県北、県南、天草の計3カ所でも開設準備が進む。県によると、さらに県北4カ所、県南3カ所で新たに開設計画があり、全て始動すれば約110件の検査態勢となる。県は4日の臨時県議会に提出する2020年度一般会計補正予算案に関連経費10億4100万円を計上した。(高宗亮輔)

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