乳がん患者の社会参加支援 県、パッドや補整下着の購入助成


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 県は2020年度、乳がん治療で乳房を切除した患者向けに、補整パッドや補整機能付き下着の購入費の一部を助成している。抗がん剤などの副作用で脱毛に悩む患者への医療用ウィッグ(かつら)の購入費補助に加えた新たな支援メニューとなり、がん患者の就労や社会参加をサポートする。

 県は19年5月に鮭川村からの要望を受け、乳房補整具の購入費の助成について検討してきた。ウィッグは14年度から購入費助成を始めており、19年度に489人を対象に補助。20年度はウィッグの19年度の補助実績を踏まえ、新たに乳房補整具の助成費用を加えて一般会計当初予算に530万円を確保した。助成割合は基本的に県と市町村との折半となる。

 補整パッドは切除部分を補うもので、素材はシリコンやウレタンなど。形状や素材により価格帯が異なる。補整パッドを固定する下着も含めた補助となり、県内に居住し乳がんの治療歴を助成条件としている。

 助成は1人1回限り。19年4月1日から21年3月31日までに購入した品物に対し、1万円または購入経費の半額のいずれか低い額を補助する。ウィッグと合わせた申請も可能で、領収書が必要となる。

 がん患者は治療と向き合う一方、外見の悩みで二重の苦痛を抱えるケースは少なくない。県健康づくり推進課の担当者は「療養生活の質がより良いものとなるよう支援していきたい」と話している。

 申請手続きは、居住の各市町村の健康福祉担当窓口に問い合わせ、申し込む。申請の際は、がん治療を受けていることを証明する診療明細書や本人確認書類などが必要となる。問い合わせは同課023(630)2919。
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