失語症者の支援者養成で研修 県言語聴覚士会 8月から全11回


佐賀県と県言語聴覚士会(緒方和則会長)は8月から、交通事故や脳疾患の後遺症でコミュニケーションが取りにくい失語症者の意思疎通を図る支援者の養成研修を始める。年末まで佐賀市のアバンセホールほか、県内各地を会場に全11回実施する予定で、受講者を募っている。県は19年10月から支援者養成研修を始め、今年3月までに11人を養成した。研修では、失語症の主な障害について理解を深めるほか、コミュニケーション支援や外出支援など、基礎的な講習と実技を約40時間予定している。修了生は、来年度以降に予定されている選択科目を受講することで専門性を高め、数年後の派遣事業では失語症者の外出支援に当たるという。県言語聴覚士会によると、認知症などを除くコミュニケーション障害のある人たちは、県内で約1200~3千人に上る。峰松麻子副会長は「失語症者が地域で生活する上で、意思疎通の支援者の存在は欠かせない」と話し、受講を呼び掛けている。定員40人で、受講無料だがテキスト代2千円は自己負担。締め切りは25日。問い合わせは県言語聴覚士会、電話080(9109)3122。

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