新居浜市新田町1丁目の団体職員塩崎育志さんが70歳の誕生日前日の6日、松山市大街道2丁目の大街道献血ルームで通算227回目の採血を終えた。献血に協力ができる69歳最後の日。「やりきったという気持ち。献血を通じて、健康を維持できた体に感謝したい」と話す。これまで献血バスやショッピングモールなどさまざまな場所で採血し、人生最後の献血は成分献血ができる献血ルームへ。直前の問診で医師から「こんな回数の方はなかなかいませんよ」との言葉をかけられ、塩崎さんは「趣味ですから」と笑顔で応じた。大学生だった18歳のときに「好奇心と社会貢献」と思い初挑戦。以降も献血後の結果通知を確認しながら健康に注意して生活し、60歳の誕生日には節目の200回を達成した。「献血は生活の一部のようなもの。必要な人がいるから協力する、それだけ」とさらり。献血は、400ミリリットルで男性17歳、女性18歳、成分献血で男女とも18歳から始められ、60~64歳で献血経験があれば69歳まで可能となる。約1時間で採血ベッドを後にした塩崎さんは「すっかり寝ていた」といつも通りの様子。次回の献血可能日の表示がない献血カードを手に「次の趣味を見つけないといけないな」とすがすがしい表情をみせた。