県の6月補正、過去最大に 223億超追加、総額570億2900万円


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 県は29日、開会中の県議会6月定例会に、新型コロナウイルス対策費として2020年度一般会計補正予算を追加提案した。予算額は223億5200万円で、既に提出されている補正予算案と合わせた総額570億2900万円は、6月補正としては過去最大。政府の第2次補正予算を受け、感染第2波に備え、医療提供体制や感染防止策を早急に強化する。

 20年度の累計予算額は7017億7千万円で、7千億円台は01年度以来となる。今回の補正では、新型コロナ対策の「最後のとりで」となる医療提供体制の強化に多くの予算を配分する。医療機関や社会福祉施設の新型コロナ対応従事者に5万~20万円の慰労金を支払い、さらに、放課後児童クラブや保育所などの児童関係施設で対応に当たった職員にも独自に5万円の慰労金を給付する。

 県からの要請に応じ、患者受け入れのための病床を確保した医療機関に対する空床補償のほか、医療機関の感染拡大防止では唾液から検体を採取してPCR検査する体制を目指す関連経費も盛り込んだ。新型コロナの影響で大きな減収が見込まれる県立病院や公立置賜総合病院、日本海総合病院を早めに手当てし、経営の安定化を図る。

 出産前のPCR検査を希望する妊婦の検査費用を助成し、里帰り出産の場合はさらに1回分上乗せする。感染の不安を抱える難病患者に対しては、県の新型コロナ対策応援金に寄せられた善意を原資に県産布マスクを配布する。

 臨時休校に伴う補習や児童生徒のフォローができるように、全ての小中高校に学習指導員を置くほか、教育現場の業務量増加に対応し、教職員の業務を補助するスクール・サポート・スタッフを全ての小中学校と特別支援学校に配置する。県内大学生の就職活動を支援するため、合同企業面接会を7月に山形市と三川町で開催。県内中小企業の人材確保を支援するため、オンラインを活用した採用活動などを支援する。

 主な財源は国庫支出金を195億3600万円と見込むほか、新型コロナの影響で減収した病院を支援するため、財政調整基金から26億2600万円を取り崩して対応する。

【県の6月補正予算案(追加)の主な事業】
▽新型コロナ対応従事者への慰労金給付 57億9100万円
▽県が空床を要請した医療機関への補償 40億6400万円
▽県立病院などの減収に対する支援 26億9400万円
▽学習指導員の配置 10億9300万円
▽里帰り出産を含む出産前PCR検査費用の支援 1億1100万円
▽難病患者への県産マスク配布 1300万円
▽県内大学生などを対象にした合同企業面接会の実施 300万円
▽県内企業のオンラインでの採用活動などの支援 300万円
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