医師らがワクチン情報サイト開設 動画やスライドで解説


新型コロナウイルスのワクチン接種開始を前に、日米の医師らがワクチンの効果や副反応などの情報を提供するインターネットサイト「こびナビ」(https://covnavi.jp/)を開設した。動画やスライドで分かりやすく解説している。運営するのは、千葉大医学部付属病院の医師を中心とした日米の医療従事者や研究者ら約30人。ワクチンについての基本的な知識のほか、米国で接種を受けた医師らの体験談を掲載している。「接種した部分の痛みは数日で引いた」「2回目に倦怠(けんたい)感があった」など接種後の体調を具体的に紹介。「どういう副反応が出るかはわからないので、接種を受けた日と翌日は時間を柔軟に使えるようにできるとより安心かも」などと実際に受けて感じた注意点なども伝えている。千葉県のコロナ対策本部で入院調整や臨時医療施設の設置準備、成田空港での検疫を担当した代表の吉村健佑・同病院医師によると、ワクチンについては一般の人だけでなく、医療従事者にも正確な情報が伝わっていない。そのため、専門的な疑問点にも答えて情報発信に努めるという。7日のサイト開設から多くの反響があり、ツイッターのフォロワー(読者)数は既に1万3000人。吉村医師は「ワクチンを打つかどうかは最終的に個人の判断となる。そのための正確な情報を届けていきたい」と話している。【矢澤秀範】

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