厚生労働省は新型コロナウイルス感染症の広がりを受け、全国の看護系大学に対し、看護師の資格を持つ大学院生や教員を逼迫する医療現場に派遣するよう協力を求めた。コロナの入院治療には通常の倍以上の人手がかかり、人手不足が病床確保の障壁になっている。2020年12月25日付けで協力を依頼した。看護系大学は全国で約270ある。医療現場で今後もクラスターが発生するなどして通常の医療体制の維持が難しくなり、全国で支援が必要となることが想定されると判断した。現場経験もある大学院生は多いという。実際に従事した際の賃金は医療機関側が支払う。大学病院や大学病院から医師を派遣する病院への派遣が見込まれる。