コロナ患者受け入れ病院、8割赤字…ボーナス減額・不支給は全体の28%


日本病院会など医療関係3団体は6日、今年4~6月の全国の病院の経営状況を調査したところ、回答があった約1400病院の6割以上が赤字に陥っていたと発表した。新型コロナウイルスの患者を受け入れた病院に絞ると、約8割が赤字で、感染拡大に対応する各地の病院の苦しい経営実態が浮き彫りになった。調査は同病院会のほか全日本病院協会、日本医療法人協会が7月13日~8月3日、加盟する計4496病院を対象にメールで実施し、1459病院が回答した。収支の質問には1407病院が回答し、4~6月は62~69%の病院が赤字だった。コロナ患者の受け入れ病院は各月とも450病院余りが回答し、80~82%が赤字だったという。また、夏のボーナスが減額・不支給となった病院は全体の28%に上った。日本病院会の相沢孝夫会長は「コロナの影響で患者が減り、手術も検査も減ったことが減収の大きな原因。この状態が続くと病院は壊滅的な状況になる」と述べ、国に早急な支援を求めた。

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