NECグループ、予防医療で新会社FonesLife設立 「食品、美容などパートナーとの共創も視野」
- 2020/7/21
- 医療
- 出典元:健康メディア.com
NECグループのNECソリューションイノベータ㈱は9 日、ヘルスケア事業を担う新会社FonesLife(フォーネスライフ)㈱を設立した。今後、数滴の血液で5000種類の血中タンパク質濃度を一度に測定できる血液検査プラットフォーム『SOMAscan®』を開発した米国SomaLogic(ソマロジック)社と協業し、疾病リスク予測や健康支援のサービス開発を目指す。NECソリューションイノベータ代表取締役執行役員社長の杉山清氏は、新会社設立の背景として、「これまでICT活用の強みを活かし、一人ひとりの行動変容につながるサービスを企業や大学、研究機関などへ提供してきたが、それらはいずれも独立した点での支援で、全体の戦略が繋がらず、サービスの一貫性がない点が課題だった」と説明。FonesLife代表取締役の江川尚人氏は、SomaLogic社との協業により、「1 度の測定で循環器疾患、糖尿病、認知症など50以上の疾病リスク予測が可能」とし、医療機関を通じて10月以降のサービス提供を目指す。また、「医療機関との連携に加え、エビデンスに基づく化粧品開発など食品・美容分野やフィットネス、ツーリズム、介護など、多くの消費関連企業との連携による共創でエコシステムを社会に実装したい」という。SomaLogic社CEOのロイ・スミス氏も米国よりZOOMで挨拶。「世界の診断技術は高度なものではあるが、NECグループとの協業で疾病や健康を新しい角度から観察し、従来の検査で調べることのできない疾病リスク検査が可能な技術として、今後強みとなっていくとともに、日本が最初に享受できることで、世界の指針になるだろう」と語った。中長期的には、“健康状態見える化”“疾病リスク予測サービス”で一般検診への組み込み300億円超、ヘルスケアI Tソリューションパートナーとの合弁や東南アジアなどアジア展開などを視野に2029年に売上高1,000億円超を目指す。定期購読のお申し込みはこちらから(当サイトからの紙面PDFの閲覧も可能になりました!)