製薬会社の小林化工(福井県あわら市)が製造した「爪水虫(つめみずむし)」などの治療薬に睡眠導入剤成分が混入していた問題で、同社は28日までに、2製品を新たに自主回収すると発表した。厚生労働省などの立ち入り調査で出荷前の検査が不十分だったことが判明したため。これで自主回収は16製品に拡大した。
回収するのは、抗ウイルス剤「ビクロックス錠200」と抗てんかん剤「バルプロ酸ナトリウム細粒20%『EMEC』」。医師の処方が必要な薬で、出荷時期はそれぞれ2018年5~6月、19年12月~20年5月。これまでに健康被害の報告はないという。 (C)時事通信社