日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会は12日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた病院経営状況の調査結果を発表した。7~9月の収支は、4~6月と比べやや改善。ただ4~9月では大幅な赤字となっており、団体側は「今年度上半期のダメージが大きく、年度内で取り戻せることはあり得ない」として、政府に対し病院支援の継続を求めた。
調査は3団体加盟の4410病院に実施し、7~9月の経営状況について1460病院から有効回答を得た。収入に対する利益の割合を示す「利益率」を見ると、8月は0.5%の黒字に転換。7月は1.4%、9月は2.0%の赤字だったが、10%前後の赤字だった4~6月に比べると持ち直した。ただ、4~9月では5.7%の赤字で、厳しい経営状況が続いている。 (C)時事通信社