5月単独運航へ準備 県がドクターヘリの実機訓練公開


医師と看護師が搭乗して現場へ向かうドクターヘリについて県は単独運航の開始を前に十九日、実機による訓練を報道陣に公開した。救命率向上などに向け、医療と消防の関係者らが患者の搬送手順を確認し、五月中の本格運用に備えた。訓練は、ヘリと救急車の接続場所「ランデブーポイント」の一つ、越前町営球技場駐車場であった。道路を横断中の六十代男性が乗用車にはねられ、意識障害があるとの想定で実施。鯖江・丹生消防組合の担当者が、通報の内容を踏まえ、福井市の県立病院内の運航管理室にヘリの出動を要請した。ヘリは現地から直線距離で十五キロ離れた県立病院を出発し、四分ほどで到着した。搭乗中に無線で消防などと情報共有していた医師二人と看護師一人が、現地で待つ救急車に移動し、初期治療に当たった。この日は患者をヘリに収容するまでの手順を確かめた。訓練後は医師と消防職員らが意見交換し、疑問点の解消に努めた。県立病院救命救急センターの前田重信主任医長は「外傷は過小評価になりやすい。キャンセルありきで良いので、まずは呼んでほしい」と強調。本番に向け「現場で病院に近い状況をつくれる。消防と連携し、県民の救命に役立てたい」と…関連キーワード

福井

関連記事

ページ上部へ戻る