ワクチン接種前に献血しよう 岡山市消防局の救急隊員ら協力


新型コロナウイルスワクチンの早期接種対象者に含まれる岡山市消防局の救急隊員らが5日、岡山県赤十字血液センター(同市北区いずみ町)で献血を行った。感染症の予防接種を受けた場合、国は接種後に献血ができるまでの期間を示しているが、新型コロナワクチンは示されないために一時的な血液不足が懸念されており、接種前の献血に協力した。 同センターによると、発熱などの副反応の恐れがあるため、国はインフルエンザでは24時間、B型肝炎では2週間など、予防接種後に献血が可能になるまでの期間を示している。新型コロナワクチンはまだ期間が示されておらず、接種が本格化した際に一時的に献血者が減る可能性があるという。 コロナ患者の搬送などに当たる救急隊員らは医療従事者として、近く接種が始まる予定。この日は中消防署の河南徹救急隊長(40)が「接種前の献血に協力し、輪を広げていく」と決意表明し、10人が400ミリリットル献血に臨んだ。同市消防局は県内の救急隊員らにも協力を呼び掛ける。 同センターは4月までに県内の病院と消防署計3カ所に献血会場を設ける計画だったが、接種の開始をにらみいずれも今月11日までに前倒しする。池田和真所長は「ワクチン接種のスケジュールや献血が可能になる期間など見通せない部分はあるが、当面は接種前の献血を呼び掛け、血液の安定確保に努めていく」と話している。

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