山形大重粒子センター、照射治療開始へ 東北・北海道で初


重粒子による照射治療の準備を進めてきた山形大医学部東日本重粒子センター(山形市)は、患者への最初の照射を25日に行う方針を固めたことが19日、関係者への取材で分かった。体への負担を軽減しながら、腫瘍を死滅させる先進医療が、東北・北海道で初めて行われる。関係者によると、治療装置を開発した東芝側が16日、重粒子(炭素イオン)の照射の安全性や装置の性能などを確認し、治療に必要な基準を満たしたと評価した。19日は山形大が治療を想定したリハーサルを実施し、人体模型を使って照射量などについても最終確認したという。20日に装置の引き渡しが終了する予定で、照射開始の日程が25日で固まった。同センターでの最初の治療は、同学部付属病院の前立腺がん患者2人に対して行う。前立腺がんは1回数分程度の照射が計12回必要となり、週4回のペースで3週間にわたり実施するため、この2人の照射治療は3月中旬に終了する見込みだ。重粒子線治療は、大型装置で加速させた重粒子をピンポイントで的確に照射する治療法。同センターでは、二つの治療室を整備し、腫瘍に対して一定の角度から照射する治療が25日に始まる。もう一つの、さまざま部位や臓器を対象に、多様な角度から腫瘍が狙える「回転ガントリー」装置による治療は8月をめどにスタートする見通し。>>山形新聞トップ >>県内ニュース >> 社会

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