川崎市でワクチン接種訓練 問診、注射、観察… 共同は初


3月下旬にも国内で始まる新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に向け、川崎市と厚生労働省は27日、円滑な接種方法を確立するための訓練を市立看護短期大(同市幸区)の体育館で実施した。医師ら約60人が参加し、問診、接種、接種後の経過観察など集団接種の手順を確認。国と自治体の共同訓練は初めてで、成果や課題などは全国の自治体で共有する。訓練は医師3人と看護師5人が、3月下旬の接種開始が想定される65歳以上の高齢者20人に接種する想定で実施した。受付で職員が手渡した予診票に記入し、医師が診察で体調や病歴、アレルギーなどを確認。専用スペースで看護師が実際に使用する注射器を腕に当て、模擬接種を2回実施した。

 接種後はアレルギー反応などに備え、間隔を空けて15~30分間待機。救護室や米ファイザー製のワクチンを保管する超低温冷凍庫も設けた。市によると、入場から接種を終えるまで1人当たり約15~30分を要した。1時間で接種可能なのは30人前後と確認した。

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