長岡市の集団健診 受診6割止まり 前年度比 ウイルス感染を懸念か


新潟長岡市が成人を対象に実施している集団検診の受診者数が2020年度、前年度の約6割にとどまっている。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念した受診控えの影響とみられる。市は例年11月に終わる検診日程を来年1月まで延長し、受診を呼び掛けている。 集団検診は、市がさいわいプラザ(幸町2)やコミュニティセンターなどで実施している。血液検査や血圧測定などを19歳から受けられる「特定健診」「後期高齢者健診」の他、40歳以上が対象になる胃、肺など各種がん検診が含まれる。 期間は例年5~11月となっているが、20年度は新型ウイルス感染拡大防止のため5、6月に中止し、7月に再開した。市は中止した期間の受診機会を確保するため、9~11月は当初予定より日数を増やし、12月にも追加で受け付けた。 しかし、今月7日までの受診者数は特定・後期高齢者健診が計1万1732人で前年度1年間に比べ43・7%減少した。がん検診は、肺が1万3537人で同42・1%減。胃は5626人で同39・8%減など、いずれも前年度の約6割にとどまっている。 市は「新型ウイルスの感染拡大により、受診を控える人がいるのではないか」とみる。12月の5日間の追加でも受診予約はあったが、さらに機会を確保するため来年1月にも5日間の日程を追加。6~9日と12日の予約を受け付けている。 感染防止のため、1日の受け入れ人数を最大260人程度とする。完全予約制とし、一定時間内に入る人数を限るなどの対策を取っている。 市健康課は「受診が1年空くことで、病気やがんの発見が遅れる恐れがある。必ず受けてほしい」と呼び掛けている。 予約、問い合わせは同課、0258(32)5000。

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