宮城・栗原の旧県循環器センター改修、老健施設が完成


宮城県栗原市瀬峰の県循環器・呼吸器病センターの跡地に整備が進められていた介護老人保健施設「せみねの丘」が完成し13日、現地で記念式典があった。八戸市の医療法人「仁泉会」が、県から跡地と建物を無償で借り受けて改修した。16日に利用者の受け入れを始める。 施設は4階建てで、延べ床面積約1万1200平方メートル。診療所、天然温泉、生活訓練用リハビリテーション設備などがある。定員は入所が120床、通所が60人。ショートステイも受け入れる。 暖房と給湯には太陽光と温泉熱、冷房には井戸水を利用。再生可能エネルギーによって光熱費を減らし、二酸化炭素排出量を抑えた環境配慮型の施設になっている。 式典には医療、介護、自治体関係者や地元自治会役員ら約90人が出席。田中由紀子理事長は「せみねの丘が地域に愛される交流、福祉の中心施設になれるよう役割を果たしていきたい」とあいさつした。 仁泉会は開設を記念し、敷地内に桜の木20本を植樹した。今後、温泉施設の地元住民の利用も検討するという。 県循環器・呼吸器病センターは、県の県北医療体制の再編に伴い、2019年3月に閉鎖。地元住民が、診療機能のある代替施設の誘致を栗原市などに要望していた。

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