チームでリウマチ診療 聖隷浜松病院が「センター」開設


聖隷浜松病院(浜松市中区)が一日、関節リウマチやリウマチ性疾患の患者の診療に、内科の専門医、整形外科医、専任の看護師、薬剤師などがチームを組んで当たる「リウマチセンター」を開設する。より適切で速やかな治療をしていくことが狙い。同病院によると、このような取り組みは東海地方でも珍しい。宮本俊明センター長(48)は「関節に違和感を覚えた方が、気軽に来院できるセンターにしていきたい」と語る。 (細谷真里)関節リウマチは、関節に腫れや痛みなど、炎症が続くことで、軟骨や骨が破壊され、関節が変形したり関節機能に障害が起こったりする病気。四十〜五十代に多く、全国の患者は百万人以上とされる。服薬や注射での投薬治療が主だが、手術治療を要する患者も多数いる。同病院は長年、膠原(こうげん)病・リウマチ内科として関節リウマチとリウマチ性疾患を診療しており、年間約千二百人の患者が訪れる。昨年から新たに、整形外科医や看護師、薬剤師など多職種で定期的に集まり、治療の在り方を協議する土台づくりを進めた。また、薬剤師外来を設けることで、リウマチの薬剤に詳しい薬剤師が、患者の診察や検査の合間に、質問や相談を受ける仕組みづくりを試みてきた。こうした取り組みを経て開設される「リウマチセンター」は、膠原病・リウマチ内科と整形外科の診療科を超えた共同体制で、専任の看護師や薬剤師、専門資格を有する作業療法士などがメンバーとなる。薬剤師外来に加え、ケア看護師外来も設け、チームを組んで診療をしていく。「患者さん一人当たりの診療時間はなかなか多く取れないのが現状。経済面や精神面など、患者さんの不安をチーム全体で聴き、解決できる体制を整えたい」と宮本センター長は話す。関節リウマチは、ここ十五年の医学の進歩により、現在は、適切な治療を受ければほとんどの人が「発病前の生活全般を取り戻すこと」を目指せるようになった。ただし、できる限り早期の診断・治療開始が大事だ。宮本センター長は「リウマチと思わず、薬局で湿布や痛み止めを買って耐えている潜在的な患者さんがまだたくさんいると思う」と指摘。「センター開設を機に、啓発活動など、よりリウマチを知ってもらい、気軽に来院できるきっかけづくりをしていきたい」と意気込む。関連キーワード

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