松山市医師会、休日診療所の夜間診療廃止へ


松山市医師会は7日までに、内科や小児科の軽症患者を日曜、祝日、1月1~3日に受け入れる休日診療所の診療時間を10月4日から変更すると発表した。新しい時間は内科が午前10時~午後1時と午後2~5時、小児科が午前11時~午後2時と午後3~6時。両科とも夜の診療がなくなる一方、小児科は診療開始が早まる。長時間勤務する医師の働き方改革を進め、松山圏域の救急医療体制を維持するためとしている。現在、内科は午前9時~正午と午後1~6時、同7~9時で、医師1人が6時間交代で診察。大型連休やインフルエンザ流行期などは増員している。小児科は午後3~6時、午後7~9時に医師1人が対応。松山医療圏の2次救急輪番病院に小児科がない祝日は午前9時から診療している。市医師会によると、休日診療所での診察は市内の開業医が輪番で担当。近年、救急患者数が増加する中、医師の不足や高齢化などが課題となり、特に小児科は近隣市町の開業医や市内外の病院勤務医に応援を依頼しており「かろうじて(診療所を)維持している状態」とする。病院勤務医の長時間労働是正が求められる中、休日診療所の勤務時間削減などの対応も迫られていると説明する。市医師会は「医療の質と安全の確保、医師の働き方改革を両立させながら松山圏域の救急医療体制を堅持するため、開業医と勤務医双方の出務環境を考慮し、診療時間の変更が必要との結論に達した」として理解を求めた。眼科の在宅当番医を同診療所が担当する際の診療時間も変更。現在は日曜が午前9時~午後5時、祝日と1月1~3日が午前9時~午後6時だが、いずれも午前10時~午後5時となる。

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