「行動経済学」医療に応用 島根大地域包括ケア教育センター


「塩分を取り過ぎると高血圧になりますよ」。「塩分を減らすと血圧が下がりますよ」。どちらの言い方がより健康維持につながるか-。島根大地域包括ケア教育研究センター(並河徹センター長)が、高齢者への情報の伝え方と成果の関係について、研究を強化する。地域住民や学生らの協力で実験を重ねて、生活習慣病や認知症の予防などにつなげたい考えだ。同大出雲キャンパス(島根県出雲市塩冶町)内に、面談スペースや調理場を備えた実験室を開設した。例えば、高血圧の予防に関する情報を、言い方を変えながら被験者に伝え、塩おにぎりを食べた時の反応の変化などを研究する。「健康を損なう」などのリスクを強調した方がいいのか、「健康を維持できる」などの前向きな情報を伝えたほうが、より気を付けるようになるのかなどを探る。

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