広島で人工呼吸器、ECMOの講習会 第2波に備え


新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波に備えて、広島県内の医師や看護師ら医療従事者らを対象にした人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)療法の講習会が、広島市南区の広島大学病院で行われた。厚生労働省や日本呼吸療法学会などが主催。ウイルス感染で重症化した患者に対し、人工呼吸器やECMO療法に対応できる人材育成を目指している。これまでに宮城、富山、大阪の各府県で講習会が実施されており、広島県は4カ所目。広島市をはじめ、福山市、三次市などの医療機関で働く医師や看護師、臨床工学技士ら約40人が参加した。ウイルス感染症の特徴やECMOの使用法などの説明が行われた後、実際の機器を使った実技講習も実施された。広島大大学院医系科学研究科の大下(おおしも)慎一郎准教授は「人工呼吸器やECMOの操作には特別な技術や知識が必要で、素早くセッティングしないと手遅れになってしまう。コロナウイルスは自発呼吸ができていても急に重症化することがあるだけに、医師の素早い適切な判断が重要になる」と話していた。この講習会は、10月までに全国47都道府県で実施予定という。

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