燕に県央地域のPCRセンター ドライブスルー方式を採用


新型コロナウイルスの第2波に備え、感染を集中的に調べるためのPCR検査センターが新潟県の県央地域にも設置された。車に乗ったまま検体を採取する「ドライブスルー方式」を採用し、1日最大20件の検査が可能となる。6日から予約に応じて検体採取を行う予定。 PCR検査センターは県が各保健所管内に設置を進めている。県央地域のセンターは燕市内に開設した。県の委託を受け、三条市、燕市、加茂市の3医師会が協力して運営する。場所は非公表。 三条保健所管内5市町村の医療機関で診察(オンライン診察を含む)を受けた患者のうち、医師がPCR検査を必要と判断し、さらに「症状が比較的軽い」「中学生以上」「ドライブスルー方式での献体採取が可能」の条件を全て満たす場合に検査対象となる。予約の上、現地には車で来てもらい、鼻の奥の粘液を採取する。検体は県の機関に送る。 週2回、月曜と木曜日の午後に開設する。現地にはユニットハウスを設置。スタッフは3医師会で手を挙げた協力医師46人と看護師2人が交代で、開設日にそれぞれ1人ずつ対応に当たる。市町村の職員も誘導員として協力する。 開設翌日の2日、現地で開所式があり、三条保健所の武藤謙介所長は「新型ウイルスの件数はこれから伸びることも考えられる。この地域で早い時期に開設できたことは非常に喜ばしい」とあいさつした。 受託契約者となる三条医師会の水野春芳会長は、東京都での感染者が同日、100人を超えたことを踏まえ、「緊急事態宣言の解除で県外との人の出入りも増えている中、いつ感染者が出てもおかしくない状況。早期に発見し、クラスターをつぶしていくのが目標」と述べた。 PCR検査センターは既に新潟市や長岡市などに設置されている。開設期間は現時点で決まっているのは10月末まで。その後については「予算の問題もあり、やっていく状況の中で考えていきたい」(三条保健所)としている。

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