ユニクロ柳井氏が100億円寄付 ノーベル賞の京大・本庶氏、山中氏に、新型コロナ対策後押し


カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は24日、いずれもノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授と山中伸弥教授の研究に対し、総額100億円を寄付すると発表した。山中氏が所長の京大iPS細胞研究所が進める新型コロナウイルス感染症対策の取り組みなどを後押しする。3氏が同日、京都市左京区の京大で会見して明らかにした。寄付は本庶氏のがん免疫療法の研究のほか、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製・提供するための「京都大学iPS細胞研究財団」の活動にも役立てられる。
 本庶氏や山中氏は多様な研究を支えるためとして、寄付の重要性を呼び掛けてきた。会見で柳井氏は「本質的な問題課題に対して自由に使える金が必要と思い、微力ながら援助した」と寄付の意図を説明。本庶氏は「公的資金とは異なり、寄付は長期間の展望で使える。寄付文化の広がるきっかけになれば」、山中氏は「生涯かけて蓄えてこられたお金を研究費としていただく。重い責任を感じる」とそれぞれ感謝の気持ちを口にした。

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