県、PCR検査機器5病院に配備 1日100件の増加見込む


6月定例岡山県議会は19日、本会議を再開。一般質問に入り、小林孝一郎(自民、岡山市南区)、須増伸子(共産、倉敷市・都窪郡)、鳥井良輔(民主・県民クラブ、同)、太田正孝(自民、岡山市北区・加賀郡)の4氏が県政全般をただした。県は、新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べるPCR検査について、5病院に1台ずつ検査機器を配備し、1日当たり100件程度の検査能力の増加が見込まれることを明らかにした。 太田氏は、クラスター(感染者集団)を発生させないために検査が重要とした上で、病院への配備状況を質問。中谷祐貴子保健福祉部長は「新型コロナウイルス外来を担う医療機関を中心に検査機器の配備を進めている。今後も必要に応じ、病院への整備を支援していきたい」と答えた。 県によると、PCR検査機器の整備費用を計上した4月の補正予算に基づき、5病院に配備した。現在、県では環境保健センター(岡山市)などで1日最大約80件が可能なほか、一部の医療機関でも検査を実施している。 小林氏は、流行の第2波に備えるため、保健所の機能強化や保健師の確保に向けた方針を聞いた。伊原木隆太知事は「一般相談電話や検体搬送の外部委託など職員の負担軽減を図るとともに、大学と連携した調査体制の構築などに取り組んでいる。保健師についてはOGの活用も図っており、体制を強化したい」とした。 須増氏は、今月22日~8月末に各小中学校が行う県学力テストについて「(新型コロナの影響で)多くの行事を中止したのに、なぜやめないのか」とただした。鍵本芳明教育長は「休校措置が学力定着に与えた影響を見極める必要がある。現状を把握して、きめ細やかな指導の充実を図れるようにしたい」と答弁した。 鳥井氏は、牛窓ヨットハーバー(瀬戸内市)のクルーザー施設が供用開始から30年たって老朽化しているとして対策を求めた。原田一郎土木部長は、船を係留する浮桟橋を本年度から修繕していく計画を明らかにして「今の利用者が新規を紹介した場合、双方の料金を割り引く制度を導入して保管隻数の増加につなげる」と述べた。

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