「優しいデザインで暮らしやすく」認知症向けデザイン 福岡市が冊子まとめる


福岡市は認知症の人がストレスを抱えずに安心して暮らせる環境を整えるための手引きを作った。トイレなどのサインを絵文字で分かりやすく表示したり、認識を促したいものには壁と床、扉、手すりとの明るさのコントラストを強くしたりするなど30のポイントを写真やイラストをつけて冊子にまとめた。有識者でつくる委員会が約2年かけて策定した。認知症の30人を対象に実施した調査では、扉と壁の色のコントラストが弱く、小さなサインしかない写真は13%しかトイレであると回答できなかったが、扉にはっきりした色をつけて大きな絵文字のサインをつけたものは100%が認識できたという。手引きでは、施設に向けたものだけでなく、食欲増進のために白ご飯を濃い色の茶わんに入れたり、不安や混乱を覚えやすい大きな模様や色味の強い模様のカーペットを避けたりするなど、在宅介護をしている家族らが自宅で取り入れやすいポイントも盛り込んだ。また、廊下やトイレなどやさしいデザインの導入前後の写真や説明も掲載した。公共施設では、堤公民館(福岡市城南区)で既にこのデザインが導入されているほか、市関連施設でも建設や改修などに合わせて順次取り入れていくという。冊子はA4判カラー37ページで、市役所情報プラザなどで購入(1部220円)できるほか、各種電子書籍の販売サイトでは無料で入手できる。【加藤小夜】

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