「10月に400人規模治験」 阪大発ワクチンで吉村知事


大阪府の吉村洋文知事は17日の記者会見で、大阪大発のバイオ企業「アンジェス」が開発を進めている新型コロナウイルスのワクチンについて、10月に400~500人規模の臨床試験(治験)を実施すると説明した。30日からは大阪市立大学医学部付属病院の医療従事者20~30人を対象に治験を実施。今年中に10万~20万人分の製造が可能になるとした。ワクチンは阪大の森下竜一教授が中心となって開発している。府によると、新型コロナのワクチンの治験は国内で初。吉村氏は治験や国の認可を経て、21年春~秋の実用化を目指すとし、数百万人分の製造が可能と説明。「ぜひ大阪でワクチンを実現させたい。オール大阪で取り組む」と話した。府・市は4月、阪大や公立大学法人大阪、府立病院機構などと協定を結び、ワクチンや治療薬の開発で連携している。

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