新型コロナ、オンライン診療可能に 自宅療養の軽症者


厚生労働省は23日、新型コロナウイルス感染症の患者が爆発的に増えた場合、自宅療養する軽症者へのビデオ通話によるオンライン診療を保険で特例的に認めると発表した。薬も処方できる。経過観察などのために通院しないで済むようになれば、院内感染を防げる利点もある。オンラインでの経過観察はこれまで、生活習慣病など慢性疾患のみが対象だった。現在は軽症でも入院治療が基本だ。今後、仮に患者が爆発的に急増するなどすれば病院のベッドは重症患者が優先的に使うことになる。この場合は軽症患者は自宅療養が基本となり、重症化を見逃さないための経過観察が不可欠だ。ビデオ通話によるオンライン診療なら電話による「問診」に加え「視診」もできる。オンライン診療を受けるには本来、かかりつけ医による6カ月以上(4月からは3カ月以上)の対面診療が必要だ。厚労省は2月にもこのルールを特例的に緩和。高血圧など慢性疾患のある患者が同じ医師から複数回の対面診療を受けていれば、その後はオンラインや電話での診療で普段服用している薬を処方してもらえるようにした。今回の緩和では、こうした患者の症状が変化した場合に別の薬に変更することも可能とした。

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