NECはデイサービス事業者向けに提供する遠隔訓練支援サービスが、神奈川県の公募型「ロボット実証実験支援事業」に採択されたと発表した。10~12月まで県内の施設で実証実験を実施。理学療法士などが在籍していなくても、要介護者一人一人に合わせた運動プログラムなどが配信できるようになる。NECは実験による知見をもとに、今後3年で2千施設への提供を目指す。横浜市内のデイサービス施設で、30人に同システムを利用してもらう。要介護者の基本情報と歩行の様子を撮影した動画を登録すると、専門家が遠隔で作成した評価リポートと最適な運動プログラム動画が配信される。デイサービスのスタッフは理学療法士などが在籍していなくても、要介護者に合わせた訓練を提供できるようになる。デイサービス事業者では、自立支援に向けた専門家の人材不足が課題となっている。NECは今回の実証実験を受けてサービス拡充などを進め、需要を開拓する。(水口二季)