iPSから「白目の組織」作製 目の病気治療に活用期待、大阪大


人間の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、白目に当たる結膜の組織を作ったと、大阪大の林竜平寄付講座教授(幹細胞応用医学)らのチームが4日までに、米科学誌セルリポーツ電子版に発表した。目の表面を保護する涙の成分「ムチン」を分泌することも確認。ムチンを作る機能が低下し、目の表面が乾燥するドライアイの治療法研究に役立つと期待される。これまでは結膜がどうやってできてくるかが十分に分かっておらず、人工的に作るのが難しかった。林さんは「結膜を作製して実験に使うことができ、病気への研究に役立つ可能性がある」と話している。

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