病気の説明資料を無償公開 プレシジョン、コロナ対応で


診療支援システムのプレシジョン(東京・文京)は24日から、医療機関に提供していた病気の説明資料をオンラインで無償公開を始める。約700の疾患についてイラスト付きで症状や原因、治療の流れなどを解説する。佐藤寿彦代表は「新型コロナウイルス禍で健康に不安を抱える人に参考にしてもらいたい」と話す。資料はこれまで同社のシステムを使う医療機関に提供してきた内容で、診察後に医師が患者にプリントアウトして渡すなどしていた。大学教授など500名の医師が執筆し、文字数は全体で20万文字ある。「論拠が担保されたオンラインの医療情報としては国内最大級」(佐藤氏)とみられる。サイトの名称は「お医者さんオンライン」。24日に正式公開する。コロナ禍で診療所などの受診控えが広がる一方、体調の変化に不安を感じる人は多い。プレシジョンは正確な情報を得たい人の需要に応えながら自社サービスの認知度を上げる。プレシジョンは人工知能(AI)で医師の診断を助けるシステムを手掛ける。新型コロナの感染拡大を受け、このほど同システムの診療所への無償提供も始めた。患者は自宅などでスマートフォンから発症の時期などの問診情報を記入。医療機関で診療の待ち時間を減らすことで感染リスクも抑えることができる。通常の利用料は月額1万円。新規に導入する診療所は来年春まで利用料金を無料とする。

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