医療系ベンチャー企業「マイキャン・テクノロジーズ」(京都市)は9日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いて作成した新型コロナウイルス研究用細胞の無償提供を開始したと発表した。コロナへの感染メカニズム解明や治療薬・ワクチン開発に活用できるという。期間は12月までで、国内外の大学や研究所など100機関に提供したい考え。
提供するのは、コロナに感染しやすくなる遺伝子を導入した免疫細胞の一種。均質な細胞を大量に増殖できるため、精度の高い研究が可能になるという。
研究用細胞は、京都府の支援を得て大阪大学微生物病研究所と共同で開発した。 (C)時事通信社