NBA選手も協力 新型コロナ回復者の血液、治療に?


19世紀に北里柴三郎らが発見した治療法が、新型コロナウイルスの治療に応用できるかもしれない。感染から回復した人の血液の成分を重症患者の体内に入れる「血清療法」を行ったところ、症状が軽くなったと中国の研究グループが発表した。米国では感染の中心となっているニューヨークなどで、大規模な臨床試験が計画されている。中国の国有医薬品メーカー「中国生物技術(CNBG)」などの研究チームが、6日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に論文を発表した。人は免疫の働きで、細菌やウイルスに1度感染すると、病原体を攻撃する「抗体」が生まれる。抗体が多く含まれるのが血液中の成分「血漿(けっしょう)」だ。1890年、北里はドイツのベーリングとともに、ジフテリアや破傷風を使った動物実験でこの仕組みを発見した。研究チームは、新型コロナウイ…

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