王子HDの医薬子会社、木質由来の副産物で製品開発


王子ホールディングス(HD)は3日、医薬品開発の子会社、王子ファーマ(東京・中央)について事業方針を策定したと発表した。同社は4月に設立。木質由来の副産物である「ヘミセルロース」を原料とした医薬品の製品化を目指す。王子ファーマは4月1日に設立。王子HDの全額出資で資本金は1千万円。ヘミセルロースを原料とした有効成分である「硫酸化ヘミセルロース」には、血液凝固阻止作用や抗炎症作用があることが、大学や製薬会社との共同研究から分かったという。ウマやイヌなど動物用と、人体用の医薬品の開発を進めている。動物用は5年以内、人体用は10年以内の製品化を目指す。

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