【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】三鷹薬局(EMシステムズ)


星野氏JR三鷹駅近くに位置する「三鷹薬局」は、かつて作家の太宰治が胃薬等を買い求めていたなど、その歴史は古く、三鷹市内で最古参の薬局となる。長い歴史を経ても地域住民に貢献できる薬局を目指すという姿勢は変わらず、健康相談を主軸に業務を展開。地域住民からの信頼は非常に厚い。また、近年は居宅介護の相談にも応じているほか、OTC医薬品の販売やドーピングの専門知識を持つスポーツファーマシストによる服薬相談など、幅広い取り組みを行っている。こうした三鷹薬局の日々の業務をサポートしている一つが、EMシステムズの「スマレキ with Recepty」だ。三鷹薬局では現在、常勤薬剤師5人、非常勤薬剤師5人、登録販売者2人、事務スタッフ2人というスタッフ構成で日々の業務に当たっている。来局する患者層は幅広く、応需する処方箋枚数は月に約2300枚という状況だ。一方、応需する医療機関数は1日に40~50軒に上っており、同薬局薬剤師の星野博忠氏は「薬剤師は多岐にわたる診療科に応えられるオールラウンダーになる必要がある」と話す。オールラウンダー薬剤師となり、健康相談をはじめ地域住民への貢献を果たすという歴史を長年積み上げてきた同薬局だが、昨今の医療DX化という流れにも対応。レセプトコンピュータや電子薬歴などを導入してきた。三鷹薬局は三鷹市内で最古参の薬局今年6月にはEMシステムズの「スマレキ with Recepty」を導入した。もともと、EMシステムズのレセコン一体型電子薬歴を使用していたという経緯はあるが、「スマレキ with Recepty」導入の背景の一つとして「クラウド薬歴」の機能を挙げる。実際に「スマレキ with Recepty」のクラウド薬歴には、▽クラウド型で全店舗の薬歴を一元管理▽iPadでロケーションフリー、指一本で簡単操作・音声入力対応▽いつでも、どこでも、見られる、書ける、説明できる▽24時間問い合わせ対応業務の効率化、他店舗を含めた処方鑑査で安全性の向上――という四つのメリットがある。2024年度調剤報酬改定の地域支援体制加算で地域における夜間・休日・緊急時医薬品提供体制のリスト化が施設基準に加えられたこと等による影響もあり、時間外で問い合わせを受けることも増えてきているという。「スマレキ with Recepty」を導入「緊急性を要する場合に対応できる薬局の公表ということだとは思うが、例えば、いつもの薬をもらいそびれて薬局が閉まる時間を過ぎてしまい連絡を入れるということや、普段かかっている病気とは別に、休日にかぜ気味となり医療機関が休みのために市販薬を買おうとした際の飲み合わせを確認したいということで連絡することも十分に起こり得る形になっている」(星野氏)と指摘する。その上で星野氏は、「そうしたケースに対応する際、薬局外部で薬歴や患者さん情報が入手できる、見られるという点は非常に必要性が高まってきている」との考えを提示。「当薬局はスタッフ数は多い方だが、それでも休日のたびに誰かが出勤するという体制はなるべく避けたい。薬局外部から患者さんの情報等が閲覧できるようになれば、従来の休日の体制等を大きく変える必要はないと考え、スマレキ with Receptyを導入した」と語ると共に、「もちろん、問い合わせへの対応は対応可能な薬剤師が担い、必要であれば薬局の近くにいる薬剤師に連絡を入れて店舗を開けて調剤することなども行っている。今後も、そうした体制や業務を円滑に進められると判断した」とし、「スマレキ with Recepty」の持つ機能・特長へ期待を寄せる。また、「スマレキ with Recepty」は豊富なオプション機能も特長。その一つである「Followcare」では、薬歴とLINE連携し、処方箋画像送信、オンライン服薬指導、オンライン決済、問診、フォローアップ(LINE)が可能だ。星野氏はオンライン服薬指導について、「コロナ禍における特例措置(0410対応)で、オンライン服薬指導において電話だけでの対応が可能だったが、現在、電話だけでの対応は本来の服薬指導に当たらないということになった」「引き続きオンライン服薬指導を行うのであれば、例えばLINE電話などを用い、きちんと顔が見えるようにする必要がある」などと説明。「コロナ禍の状況も踏まえ、さらに今後を見据えると、オンライン服薬指導の体制を整えた方が、患者さんも含めて薬局として様々なメリットが出てくるだろうと思っている」とし、オンライン服薬指導を進めていく上でも、「スマレキ with Recepty」導入のメリットを強調する。“地域住民への貢献”を掲げ、日々の業務を展開する同薬局は、健康相談の実施やOTC医薬品の取り扱いなど薬局自身が能動的に動く取り組みを今後も重視していく考えを示す。その上で星野氏は「まずは患者さんに薬局に来ていただく。そこで、市販薬購入で対処できるケース、医療機関を受診した方が良いケースなど、きちんと振り分けられるような薬局や薬剤師が今後は必要とされてくると思う。われわれが目指すところも、そのような薬局となる」としている。三鷹薬局(EMシステムズ)
http://www.emsystems.co.jp/index.html

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