三菱ケミカル子会社、幹細胞の投与で皮膚病に効果確認


三菱ケミカル子会社の生命科学インスティテュートは29日、「Muse細胞」(ミューズ細胞)と呼ぶ幹細胞を皮膚の病気の患者に投与した臨床試験(治験)で、安全性や効果を確認できたと発表した。別の人から取り出して培養したMuse細胞を点滴で投与した。細胞を投与する再生医療等製品として承認申請するか、より大規模な治験を行うかは今後検討する。今回の臨床試験は、皮膚に水ぶくれができるなどする表皮水疱(すいほう)症の患者5人が対象。安全性のほか、症状がでる皮膚の面積が縮小するかどうかなどの効果を検証した。一人あたり約1500万個のMuse細胞を、全員に点滴で投与した。その後52週間観察したところ、副作用などの安全性に問題がなく、効果も確認できたという。Muse細胞は、体内の骨髄などにわずかに含まれるとされる幹細胞の一種。体の中の様々な細胞に育つ能力があるとされる。東北大学の出沢真理教授らが見つけた。同社はほかに、脳梗塞や急性心筋梗塞についても臨床試験を進めている。脳梗塞では35人を対象にし、安全性や効果を確認できたとしている。詳しい結果は今後、学会や論文で発表する。

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