血管作る物質、細菌で初めて発見 再生医療への利用に期待


人に感染すると発熱などを引き起こす細菌「バルトネラ」のグループから、人の血管を増やす働きのあるタンパク質を見つけたと、藤田医大と大阪大のチームが16日付の英科学誌に発表した。藤田医大の塚本健太郎講師は「血管を作らせる物質が細菌で見つかるのは初めて。再生医療で作った臓器に血管を張り巡らせることや、心筋梗塞の治療などに使える可能性がある」と話す。バルトネラは、発熱やリンパ節の腫れなどが起きる「猫引っかき病」の原因となり、免疫が働かない人が感染すると、血管の細胞が異常に増える。バルトネラが血管の細胞を増やす物質を分泌すると考えられていたが正体は不明だった。

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