福島医大「保健科学部」新校舎が完成間近 福島中心市街地に4月


福島医大保健科学部が4月、中心市街地の福島市栄町に開設する。建設が進む校舎が間もなく完成し、県民の健康を支える理学療法士などの医療技術者を養成する。福島医大の学部設置は1998(平成10)年に開設した看護学部以来で、医大は医学部、看護学部と合わせて3学部6学科の医療系総合大学となる。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後に悪化した県民の健康指標の改善が急務であり、運動療法を担う理学療法士などを養成しようとの機運が高まった。医大と県が開設に向けた準備を進めている。理学療法士を養成する理学療法学科のほか、生活に関わる全ての動作のリハビリを担う作業療法士を育てる作業療法学科、放射線治療装置を使ったがん治療などを担当する診療放射線技師を養成する診療放射線科学科、細胞診検査をする臨床検査技師を育成する臨床検査学科の4学科が設置される。がん医療や、医療従事者が連携して診療に当たるチーム医療を重点分野に掲げ、教育・研究を進める。福島市栄町の旧コルニエツタヤ跡地に今月、8階建ての校舎が完成する予定。JR福島駅東口から徒歩5分に位置することから、中心市街地の活性化につながるとの期待の声も上がる。入学定員は4学科合わせて計145人で、昨年12月に学校推薦型入試の合格者が発表された。1期生となる高校生は「福島のために貢献していきたい」と目標を口にした。

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