国産初の手術支援ロボ、初手術を成功 前立腺がんを摘出


神戸大学は14日、神戸・ポートアイランドにある神戸大病院国際がん医療・研究センターで、国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使った初めての手術が成功したと発表した。ヒノトリは、川崎重工業と、医療検査機器・試薬メーカー「シスメックス」の共同出資会社である「メディカロイド」が、神戸大病院の協力を得て開発した。これまで米国製「ダビンチ」の独壇場だった支援ロボの市場に、どれだけ広まるかが注目されている。この日の初手術は、同大学大学院の藤澤正人医学研究科長(60)が、同センターで立体画像を見ながら器具を付けた4本のアームを操作し、70代男性患者の前立腺がん摘出を行った。神戸大病院は今月3日、同センター内にヒノトリの操作習熟を図る訓練施設を開設したばかり。来春までには、同センター内に第5世代(5G)移動通信システムを活用した「テレサージェリー(遠隔手術)センター」も立ち上げる方針。(霍見真一郎)

関連記事

ページ上部へ戻る