看護師7割「つらい」 コロナ、精神的負担切実 道医労連調査 自身の感染懸念も


道医労連は9日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて道内の看護師に行った緊急アンケートの結果を発表した。仕事に精神的負担を感じているとの回答は73・4%に上り、コロナ禍の医療現場の厳しい状況が浮き彫りになった。全体の88・5%がPCR検査を希望すると答えたが、体調が悪いなどの理由がない限り、検査を受けられないケースが多く、札幌市内の女性看護師は「自分の感染に気づかず、院内感染を引き起こしてしまうかもしれない」と不安そうに話した。「個人の使命感に頼るのはもはや限界だ。医療現場には赤信号がともっている」。道医労連の鈴木緑執行委員長は9日、道庁で開いた記者会見で声を詰まらせた。コロナ禍で、多くの医療機関でスタッフ不足が常態化し、感染を防ぐための消毒などの業務も増えており「看護師一人一人の負担が重い状態が続いている」と危機感をあらわにした。アンケートは11月16日から12月3日に文書で実施。道医労連に加盟する札幌、旭川、函館などにある医療機関や訪問看護ステーションなど計13施設の看護師305人が回答した。

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