県、東栄医療センターに改称指導 「中核的機関 無理ある」


東栄町が運営する診療所「東栄医療センター」(旧東栄病院)が、県から名称を変更するよう指導されていることが分かった。医療機関が名称を「センター」とすることについて、厚生労働省は地域における中核的な機能を担っていると都道府県が認める場合などに限るとの指針を示している。県は「中核的な医療機関とするのは無理がある」と指摘している。 (山谷柾裕)旧東栄病院は病床が七十床だった時期もあったが、人口減少に伴い徐々に体制を縮小。二〇一九年に病床が十九床以下の有床診療所に改組し、「東栄医療センター」に改称した。この際、県はへき地医療拠点病院の指定を取り消している。二〇年三月末には人工透析を休止。二二年度には無床診療所となる。東栄医療センターの担当者は「二二年度の無床診療所化に合わせて改称を検討している」と説明。県側は「改称に応じる姿勢がみられる」として、指導以外の特段の対応は取らないという。県によると、民間の医療機関から名称に「センター」を付けたいとの問い合わせは年に数例あり、その都度判断している。県担当者は「長年、東三河山間部の医療を担っていた歴史的経緯から名付けたことだと思う」と話す。厚労…関連キーワード

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