厚生労働省の再生医療等評価部会は24日、小児脳性まひなど脳障害の症状改善のため、きょうだいの臍帯血(さいたいけつ)を投与する高知大学医学部の臨床研究計画を承認した。再生医療の提供基準に適合していると判断した。患者本人の臍帯血を使った研究は進んでいるが、再生医療の分野で臍帯血のきょうだい間投与の臨床研究が認められるのは国内初。 臍帯血は、母親と胎児を結ぶへその緒と胎盤の中に含まれる胎児の血液で、白血病治療などに使われている。出産時しか採取できない上、患者本人の臍帯血を保存している例が少ないため、きょうだい間の投与を求める声が患者家族らから上がっていた。…