糖尿病の重症化予防へ受診勧奨 倉敷市、レセプト基に通知発送


倉敷市は糖尿病の重症化予防に向け、国民健康保険のレセプト(診療報酬明細書)を基に、治療を中断している患者への受診勧奨を始める。対象者を順次抽出し、通知を発送していく。 市国民健康保険課によると、国や岡山県の予防プログラムに沿った取り組みの一環。早期の受診再開を促すことで、糖尿病が悪化して腎不全になったり、人工透析が必要になったりするのを防ぐ。医療費の抑制にもつなげる。 市の国民健康保険被保険者は7月末時点で9万2479人。うち糖尿病患者は約1万1千人。第1弾としてレセプトデータから、40歳以上で前回受診から6カ月以上治療を中断しているとみられる15人を抽出。今月中に文書を送って受診を勧める。通知後も受診がない場合は、電話連絡や職員による訪問、医療機関への連絡などを検討する。 市は2017年度から、特定健診受診者で糖尿病治療を中断した人に受診勧奨を行っている。18年度は7人に通知し、6人が受診した。レセプトを活用することで対象を拡大する。同課は「患者と医療機関の仲立ちとなり、受診のきっかけになれば」としている。

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