岐北厚生病院の南棟完成 感染症患者の陰圧個室を新設


岐北厚生病院(山県市高富)の南棟が完成し、竣工(しゅんこう)式と見学会が17日、同病院で行われた。南棟には室内の空気が外に漏れないよう感染症対策を施した陰圧個室と入退院支援センターを新設。電子カルテを導入し、人工透析センターを拡大した。23日から外来診療を開始する。南棟は地上5階、地下1階の耐震構造で、延べ床面積は1万1509平方メートル。事業費は47億3900万円。地下1階に放射線部門、1階に外来診療室や救急部門、2階に手術室と内視鏡センター、人工透析センターを設け、三つのフロアに急性期病棟、緩和ケアセンターが入る。災害時に負傷者の治療の優先順位を決めるトリアージスペースを確保するなど、大規模災害にも対応した体制を整備した。神事の後の竣工式には、県厚生農業協同組合連合会の堀尾茂之経営管理委員会長ら関係者約40人が出席。堀尾会長は「地域中核病院として、地域住民に信頼され、選ばれるよう精励する」とあいさつ。益田和明病院長が「一層気を引き締めて今後の病院運営に臨む」と述べた。既存の北棟は10月から耐震改修工事を始め、来年9月に完了する見込み。

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