大阪府が65歳以上インフルワクチン無償化 10月から240万人分


大阪府は28日、10月上旬から65歳以上の全府民を対象に、インフルエンザワクチンの接種を無償化すると発表した。新型コロナウイルスと併発した場合の重症化や、医療提供体制のひっぱくを防ぐ狙いがある。約240万人分のワクチン接種の自己負担額を全て府が負担するといい、9月定例議会に約20億円の補正予算案を提出する。コロナウイルスの感染が収束の兆しを見せない中、専門家らからインフルエンザの流行期への備えを指摘する声が上がっていた。府内ではワクチン接種費用の7~8割を補助する市町村が多く、今季は残りの府民の自己負担分を府が負担する。心臓や呼吸器機能に障害がある場合などは60歳以上が対象となる。吉村洋文知事は報道陣に「インフルエンザシーズンのコロナをまだ我々は経験していない」とし、ワクチン接種の無償化で医療機関の負担を減らしたい考えを示した。【石川将来】

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