福祉施設でのレクリエーション、高齢者の身体機能の維持・向上、姿勢計測や体力測定といった多彩なゲームやコンテンツを提供する「TANO」の開発を手がけるTANOTECH(タノテック、平塚市)。生活用品大手のライオン(東京都)や筑波大(茨城県)と、科学的で楽しい「運動習慣づくり」を推進し、高齢者が生き生きと暮らす社会の実現を目指している。
3者がTANOを活用して産学連携で取り組む「リアルサイバースポーツ環境を作るコミュニケーションロボット」事業は、国立研究開発法人・日本医療研究開発機構(AMED)の2023年度「ロボット介護機器開発等推進事業」に採択された。
同プロジェクトの中間報告として3月、都内でカンファレンスを開催。介護スタッフの代わりにレクリエーションの司会や進行を担当するロボットなど、TANOに搭載した新機能のデモンストレーションなどを実施。AMEDのほか、介護福祉施設や大学、大手IT企業の関係者ら約70人が参加し、TANOへの注目度の高さをうかがわせた。