肘や膝の動きサポート、ロボスーツ生産へ 郡山でサイバーダイン


医療・福祉用の装着型ロボットの開発などに取り組むサイバーダイン(茨城県つくば市)は、福島県郡山市にある生産拠点で年内をめどに肘や膝に装着するロボットスーツ「HAL(ハル)医療用 単関節タイプ」の生産を始める。同社が28日までに発表した。同製品は筋力低下やまひなどで手足の運動機能が低下した患者が肘や膝に取り付けることで動きをサポートし、筋力の維持・回復につなげる。寝た状態や立っている状態など患者の姿勢に合わせたリハビリテーションが可能で、小型のため持ち運びも容易という。同社は一般的な病棟でのリハビリテーションだけではなく、急性期のベッドサイドや回復期リハビリテーション病棟など幅広い環境での活用を見込んでいる。同製品は、これまで臨床研究などを目的とした自立支援機器として限定的に導入してきたが、今月8日に医療機器としての認証を取得したことから、広く医療の現場で使用できるようになった。医療機器の認証に当たっては、県の「ふくしま医療福祉機器開発事業費補助金」を活用した。同社は今後、海外でも医療機器として活用できるよう手続きを進めていく考え。同社は2016年に郡山市に生産拠点を整備。生産拠点は、今年4月に医療機器製造業として県の登録を受けた。

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