PCR検査数4割増 苫小牧センター開設1カ月 医療機関と提携し効果


新型コロナウイルスの感染の有無を調べるため、苫小牧市内にPCR検査センターが開設された5月25日から1カ月間で、東胆振地域分(同市など1市4町)のPCR検査総数が173件となり、開設前の1カ月間より約40%増えたことが分かった。苫小牧保健所が介在する従来の検査ルートと別に、医療機関が検査センターに直接回すルートができたことで、感染疑い例をより多く検査できているとみられる。センターを運営する苫小牧市医師会は、受診と検査の連動で、これまでの患者の受診抑制が緩和される効果も期待する。北海道新聞が、検査センターの設置主体の道に対して行った情報公開請求で明らかになった。検査センター開設後1カ月間(5月25日~6月24日、31日間)の検査総数の内訳は、センター実施分が62件で、苫小牧保健所が帰国者・接触者相談センターなどで相談を受け、専門外来の紹介を経て実施した分(入院患者の陰性確認検査を含む)が111件。保健所ルートのみだったセンター開設前の1カ月間(4月24日~5月24日、31日間)の125件と比べ、38%増えた。センター開設の前後を比べると、保健所ルートの検査数はさほど変わらず、検査センター実施分が数字を押し上げた格好だ。

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