コロナ寄付金で医療支援 福島・いわき市が基金を提案


いわき市は、新型コロナウイルス対策などで受けた寄付金を地域医療に役立てる基金として積み立てる「いわき市地域医療を守り育てる応援基金条例」をつくる。16日に開会した市議会に提案した。これまで市には経済団体などから5月に3件、計63万円の寄付があり、7月下旬には化学メーカー・クレハが優れた国産技術開発に送られる「市村産業賞」の賞金300万円を寄付する予定で、計363万円になる。市は今回の条例と関連する条例を2017年6月に制定しているが、コロナ対策の最前線にいる医療現場を直接支援するため、寄付は基金として積み立てて活用することにした。地域医療課によると、同様の条例は各地で広がっており、県内では三春町で制定されているという。医学部がある大学への寄付講座に活用し、医師不足対策につなげることなどを検討している。(長屋護)

関連記事

ページ上部へ戻る